エピソード[
OJIREN・・・オジ連・・・

ぼくには4人のウィンドサーフィン仲間がいます。

オジ1は単身赴任で東京で暮らすうちにウィンドサーフィンを始め、津久井浜に住みついてしまいました。今は仕事をリタイアして長岡に帰ってしまったけれど、ぼくたちの仲間では最高のウィンドの技術を持った64歳の最年長です。キャリアも一番長いな。

技術畑の人間らしい几帳面な性格で、もくもくと練習しているのは62歳のオジ2です。仲間内では一番理論に強くて、レールジャイブさえ最初にマスターしました。ちょっと前に定年退職した後、いくつかの仕事を嘱託でこなして、まだ現役で仕事をしています。

着るものさえ着てしまえば遠くから見たらオッサンとは思えませんよ
身長のわりに体重があって、自分でも「ウィンドにはつらい体型だな」などといいながら、人よりもいつも1u以上大きいセイルを軽々と扱って、レースボードで誰彼かまわず煽りまくっているのは54歳のオジ3です。セイルトリムにかけては仲間一うまくって、やっぱり努力家だな。

練習嫌いが災いしてキャリアの割りにへたくそで、いまだにジャイブもウォータースタートもできないくせに毎週通ってきているのは、夜の反省会が目的なのではという疑いがあるオジ4のぼくです。53歳です。
 4年前当時58歳のオジ2と50歳のオジ3が津久井浜にある「シャローリーフ」のスクールで出会いました。2人ともほとんど初めて経験するウィンドサーフィンでした。そして津久井をホームゲレンデにしていたオジ1や、その前年から復活して1人で遊んでいたオジ4と浜で出会って、4人でお酒を呑んでウィンド話で盛り上がっているうちに、「ぼくたちもチーマー(死語)になろうじゃないか」といって「OJIREN・・オジ連・・ウィンドサーフィンチーム」を作ってしまいました。平均年齢58歳(平成14年のことです)という、もうおじさんとは誰も呼んでくれなくて爺様と呼んだほうが正しいような4人組です。オジ1は故郷へ帰ってしまったのでもうほとんど来ることはないけれど、毎週のように他の誰かが来ていて、浜で会えばその夜は決まって反省会が開かれるという、呑む相手を探しているだけのようなチームといえないこともないなぁ。でもひとつだけ鉄の掟があります。新撰組の「隊ヲ脱スルヲ許サズ」よりは怖くないけれどね。
  「来タラ乗ルベシ」
すごいでしょ。ぼくなんか以前はちょっと風が強いと怖くなってセッティングもしないで落ちるのを待っていたし、弱いと「こんな微風でビッグセイルを持ち上げるのはカッタルイナ」などと、けっきょくジャストの風を海岸で座って待っていたりしたけれど、そんな都合のいい日なんてめったにありませんよ。でも今はひよひよの風だろうが、マウイに来てしまったようなスペシャルな強風の日だろうが、掟に従わなければいけないのです。だからひょろひょろの風で誰も出ないようなときでも、シャローリーフの前でスクール生と一緒になって出艇しているのはきっとオジ連のメンバーです。最近だったら裏風を練習していたらオジ3だし、ジャイブ失敗してコケていたらオジ4のぼくだろうな。

 そんなある日、いつもの反省会でオジ2がいいました。「チームのTシャツが欲しいな」。もちろんそうなったら一番年下でパシリでこき使われているぼくの出番です。「ハイハイ、さっそく」。これができたTシャツです。

胸にもちゃんとロゴが入っています
津久井浜のシャローリーフの前で「オジ連」のTシャツを着て、海をボーっと見ていたり、汗をかきかきセッティングしているオジを見たら、声でもかけてみてください。オジ連はみんなシャイだから、きっとまともな返事は返ってこないはずだけれど、心は熱く燃えています。誰よりも速く、誰よりも遠くへ。・・・かな。
これが伝説?のOJIRENのTシャツです。海辺に似合うでしょ
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