クノッピーの持ち物

白ヌメバインダーとブライドルレザーのブックカバー
  「餅は餅屋」っていう言葉がありますよね。専門家に任せろっていう意味の言葉です。じゃ、革のブックカバーやバインダーの専門家って、ぼくのような革小物屋なんだろうか。それとも文房具屋なのだろうか。

    ぼくは読書が好きだし電車の中では眠れない性質なので、出かけるときには文庫本は必需品です。そして本屋で包んでくれる紙のカバーはあまり好きじゃないので、もう長い間革製のカバーを愛用しています。最初は文房具屋や東急ハンズで探していたけれど、どうしても気に入るものがないので、もう10何年も前にアイソラで作ってしまいました。ぼくが探し出してきたヨーロッパの最高の革を使い、アイソラの職人の最高の技術で作られたブックカバーは、手触りといい見た目といい、なんとも最高のできばえで、ぼくはとても気に入っています。でも最近は紙が厚くなったりやたらとページ数の多い文庫本が増えてきて、対応できない本もあるのが悩みです。
この白ヌメは品格のある革だな
使い込んだ白ヌメの焼け色にイエローのステッチっていいでしょ

   バインダーが一般的に使われるようになって、もう15年以上になります。その以前は毎年末に新しい手帳を買って住所録やスケジュールをを書き写すという面倒くさい作業を、年末の行事のように思っていました。それがレフィルだけを買い足していくだけでいつまでも使えるという便利さに驚いたものです。その頃はまだパソコンなんてなかったから持ち歩く情報が多くて、バイブル・サイズという大きさが一般的に使われていました。みんなずいぶん分厚いバインダーを持ち歩いていたものです。そして不思議なことに、主に取り扱っていたのがハンドバッグ専門店だったのです。だから文具類というよりは革小物という範疇で扱われていました。そのうち東急ハンズやロフト、文具店などで扱い始めて、どんどんチープになっていって、いまでは使い捨てのような製品まで出回っています。

   アイソラは昔からバインダーを作り続けています。やっぱり最高の革を使い、ドイツの金具にアイソラの最高の職人が作るのだから、値段が高くなるのもやむをえないことです。サイズも今は「ミニ」一辺倒です。出先でメモのように書き留めたものを、会社や家庭に帰ってからパソコンに打ち込むという使い方が一般的になったからでしょうか。

   そして今ぼくはブックカバーはイギリスから来たブライドルレザー製、バインダーはフランスからの白ヌメ製を使っています。ブックカバーは以前使っていたカリオカのほうが、タッチ感といいなじみの良さといい優れている気はするけれど、人目に触れたときのブライドルレザーの優越感も捨てがたいしな。って誰も見ていないか。コスティル社の白ヌメはこれは最高、アメ色に変色した白ヌメとイエローのステッチのマッチングはとても気に入っています。他の白ヌメと比較しても腰の強いこの革は、バインダーになるとなかのレフィルを守ってくれているようで、頼もしいぼくのお気に入りです。
ラーメンのおつゆとか手脂で汚れているけれど、それもまあいいか
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