社名からウィスキーを考える



 京都にあるバッグメーカー“cream”原田商店の原田さんから「アイソラさんの社名はスコットランドのアイラ島に由来しているの? あそこにはうまいウィスキーがあるから。」という手紙をもらったことからこの物語は始まりました。

 僕たちの社名は「島」のイタリア語のisolaを英語読みしたのでちょっと違っていましたが、スコットランドにはたしかにアイラ島がありました。スコットランドの南西部、北アイルランドとの間に挟まれているような島で、北緯56度近いですからもうモスクワとほとんど同じ緯度にあり,islayと書きます。そしてその島がスコッチウィスキーのシングルモルトの名産地だったのです。
 

ボウモア
 スコッチウィスキーの産地は大まかには2ヵ所あります。スコットランド北東部のスペイ川に沿ったスペイサイドと南西部のアイラ島です。アイラ島にもいくつかの醸造所がありますがとくに有名なのが、島央の大西洋岸にあるボウモア BOWMORE とそこよりもやや南方にあるラフロイグ LAPHROAIG です。ちなみにボウモアはアイラ島では一番古い1779年創業の醸造所です。岩礁という意味だよと酒屋さんは言っていましたが確認は取れていません。
ラフロイグ
 ボウモアは一口飲んだとき「ウン うまいな、これ」とおもわずつぶやいてしまう口当たりの良さで、ややフルーティーで甘口、どちらかというと慣れ親しんだ味なので、「シングルモルトウィスキーってどんなんだろう」と思っているとちょっと肩すかしを食います。これに対してラフロイグはすごいです。初めて飲んだときは、「何だこの薬臭いのは。造っている時、間違って薬品でも入れたんじゃないか。」と思うほど強烈な味がします。これが麦芽をいぶすときに使用するピートの香りというのですが、最初は違和感があります。それがだんだん慣れてくるとこの豪快な個性に惹きつけられて、もうすっかりハマッてしまいます。

 ボウモアは今ではサントリーに買収されたとのこと、両者ともけっこう手に入れやすいので、ぜひ試してみてください。


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